【紹介文&鑑賞文】山下芳子先生の「狂言おもしろワークショップ」


 山下芳子先生のワークショップ(西新井ギャラクシティ)に子供と参加しました。

 山下先生は、狂言をごく身近なものに感じてもらうために ワークショップや上演など 様々な活動をされています。今回の内容も、全く堅苦しくなく(昔の人のお笑い)面白かったです。

 多くの方々に、ワークショップなど通して、昔の様式を理解しつつ、楽しんでほしいです。ワークショップは、こういったものがありました。 

(音表現、セリフを言ってみよう!)
動物の鳴き声、人の泣き声にしても、笑えてしまいます。

う~~ びょうびょうびょう(犬がケンカをしているところ)
こここここ こきゃぁ (鶏)
そして人の泣き方は、、
えーへっ えーへっへー(人間)
どこか、おかしさある泣き方ですね。

反対に 笑い表現は、息をハーと吐いてから笑います。
吸う時間は取らなくても、吐いた瞬間に空気入るから 大丈夫なのだそうです。
ハッハッーハー、エネルギーを出しきる笑い。
聞いていると、愉快になります。

擬音語を沢山使う日本。洗濯の時の音は、、ガワガワ  ジャブ ゴシゴシ 
ガワガワとは、川の音。
洗濯機がない昔、、川の音を聞きながら、冷たい水に手を入れての洗濯は、とても大変だったのだろうなぁと感じました。

(すり足体験)
歩くのではなく、体を運ぶすり足。
自然と体の中心の丹田に力が入り、全身使いになります。また体を使うと、大きな声が出るそうです。

マイクのなかった時代に、外で開催する狂言。すりあしや動作で 体を大きくみせ、声も大きく出していたのですねぇ。

(衣裳を着てみよう)
衣裳体験もありました。袴の帯は長い長い!結ぶまで前へ後ろへあっちこっち。

長い長い帯の最期は、この結び目でした(^^)

身分が上の方の袴は、裾も長いです。
裾を踏んで、引きずりながら歩きます。「長いのはいい!」という昔の方の価値観を感じますね。

お辞儀の仕方ひとつで、下手だと首を切られていた時代。
衣装や所作に、身分を感じます。
謙譲語がある文化の日本。自分がへりくだって相手を立たせるとは、すごい発想です。

へりくだってばかりの思考だと、大きな事が出来なそうですが、、本人も(時代背景もあり)へりくだりたかったのだろうなぁと思います。

扇の体験

(実演) 体験ばかりでなく、狂言まいまい倶楽部さんの演技も鑑賞しました。

 小学生の演技力にびっくりです。姿勢も声もセリフも身体の一部のように 身についています。毎週稽古を続けている成果ですね。

 高校生2年生と小学3年生のペアの演技がかわいかったです。声に張りがあり、また息も長く表現されています。舞台(※)の時は「いろは」を演じられるそうです。とても楽しみですね。

最後に素敵な言葉の紹介です。

「なにしょうぞ
くすんで
一期は夢よ
ただ狂へ」
(訳、なんで そんなに すまして 真面目な顔してるの。人生は夢のようなもの。 ただ ひたすら夢中になれ)

 失敗多き私は「カッコつけても仕方ないなぁ」と、より思いました。人生はあっという間に過ぎてしまうから、よく見せたいとか 捨てて、ただ自分らしく楽しみたいです。

~(^O^)~(^O^)~(^O^)~

 ※11月10日(14時~)西新井文化ホール(西新井駅)にて、「歓喜の演 狂言」が上演されます。第1部 創作狂言 おとぎ草子「一寸法師」 第2部 狂言 「呼聲」 「附子」

 9月15日からギャラクシティ窓口や足立区内地域学習センターなどにて、チケット発売です。 全席千円(高校生以下は無料) 電話予約は、03(5242)8161 (9月16日から)未就学児もご入場頂けます。

 

 観る側も仲間として、狂言まいまい倶楽部さんだけでなく、参加できるようですよ(申込みは必要)。素敵な舞台になりそうですね!

 

 

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