【詩】お弁当

かけっこ 一番 おそかった
2人3脚 私のせいで 転んだよ

明るくなれない 運動会
私なんか いなくていいよ
消しちゃいたい
でもね
  お弁当のふたを開けた時

卵焼きが 笑ってた
からあげが 口の中で はげましてくれた

なんにも知らない母さんの
作る思いが やどってる

ぎゅーとかためた おにぎり
冷たいのに あったかい

お弁当は 
 ただただ  私を思っている

  (こどものための少年詩集2015に所収)

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