警視庁に 生き物の密輸や売り買いなどする犯人をつかまえ、生き物を保護する「生き物係」があるのはご存じですか。
この本は、生き物係の福原警部を主人公にしたノンフィクションです。
生き物の密輸は、なぜ起こるのか。。それは希少な生き物を欲しがる人がいるからです。
絶滅するおそれのある生き物を数千円で仕入れて何十万もの高額で売る密輸。 拝読して、一部の人の欲望を満たすために 生き物が犠牲になる現状に やりきれなさを感じました。
犯人には、密輸だけでなく、ペットショップのオーナーや何の知識もなく外国から生き物を運ぶ普通の人も出てきて、驚きました。 薬物や銃でないせいか、後ろめたさや、罪の意識さえない。
犯人は生き物を(お金になる)物としてみていて、「生き物との関係を育てていこう」とする思考がないことを感じます。
本人は「かわいい」と言ってても、その行為によって、生き物がどれだけ不幸になるのか。。欲しがる人、運ぶ人、、自分のことしか考えてない思考に凝り固まっています。
ひどい目にあっても助けを呼べない生き物。運ばれて命尽きる生き物。人間は、どこでも生きていけますが、生き物は生まれたその土地でしか生きれなかったりします。
生きているのだから、人間の都合通りにいかないのは当たり前です。
動物愛護後進国の日本。密輸を根絶するには、、希少な生き物を見つけたら、「すごいね、かわいいね」と言わずに、警視庁生き物係へ相談、通報ではないかなと思いました。
環境ノンフィクション「消えたレッサーパンダを追え」警視庁「生き物係」の事件簿 (「学研プラス)
https://honto.jp/netstore/pd-book_30383711.html
ぜひ多くの子供たち大人たちに お読みいただきたいです。
世界自然保護基金ジャパン https://www.wwf.or.jp/