【紹介文&鑑賞文】「とりになった ひ」織江りょう童謡集

 「とりになった ひ」の本を開くと、、様々な詩の主人公に出会えます。生き物、野菜、物にも命を感じて、詩の主人公とお話ができます。

 コンパスの気持ち、ふうりんの気持ち、、物として見ているだけではもったいないです。なぜなら、喜びに溢れているから。 ふうりんくんを喜び(歌っている喜び)で見ていくと、もっと先が見えてきて、楽しさが広がります。

 人の人生も毎日沢山のことがあり、喜んだり悲しんだり忙しく過ぎていきますが、本当はこの世に存在するもの、全てそうなのでしょう。

 拝読していると、読者の心もオープンになり、、「出会うものを素敵だなーという思いで見つめたいなー」と思わずにはいられません。

~☆彡

 「とりになった ひ」の詩は、とりが決意を持って、飛び立つ瞬間が描かれています。

 人も、人が何かになる時(まわりの人は経緯で見たりしても。まわりにどう見られようとも)大切なのは、本人の「なる」という強い決意でしょう。

 とりさんも、とりになるために、決意を持って飛び立ちます。心の描写が素晴らしく、読者もつい、飛び立つ鳥になってしまいます。

 また山田和明さんの絵も素晴らしく、鳥のまっすぐさ、健気さ、みごとに表現されています。じっーと鳥の見ている方向を見てしまいますね。そしてそこから、絵に空の向こうがあることがあることを感じます。

 さすがの表紙です↓

 

 心の機微の微妙なところを表現されている童謡集。また大切に見る視線は、思いやりにも通じます。

 イジメが深刻になっている現代、多くの人に読んでいただきたいです。

 私も先生のように出会った方々(動物、物も含め)の目線や呼吸に合わせて、表現したいと思いました。

 

 

 

 

4 Replies to “【紹介文&鑑賞文】「とりになった ひ」織江りょう童謡集”

  1. 皆様の活発な活動が目に浮かびます。
    所で、漆原先生が体調を崩されたとか・・・。
    如何な具合なんでしょう~~>

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