【紹介文&鑑賞文】たけたに ちほみさんの「わきだせ いのちの水」(生き方を考えるノンフィクション)

人の立派さは、困難があっても続けられる力にあるのかもしれない。

アフリカに、新方式上総掘り(日本伝統の井戸掘り技術「上総掘り」を現地に合うように発展した)の井戸を作り、安全な水を飲めるように活動している大野篤志さん。

数え切れない程の人の命を助けている彼ですが、けして全てが上手くいっているわけではないです。

交通事故で生き方を変え、NPO「難民を助ける会」が開発途上国援助をやめたことでTWPを立ち上げたり、、またワークが道具を放り出して、作業途中で逃げてしまう事件もありました。資金集めも大変です。

でも、生きるために汚い水を飲んでいる人の助ける為(不衛生な水を飲んで病気になったり、その川の水を汲む為に命を落とすことも)、「何とかしよう」と飛び込んでいく覚悟をし、持っている力を出し切って生きていらっしゃいます。大きなことをされる方って、チェレンジして乗り越えていかれてますね。

また井戸を作るだけでなく、現地の人による地域開発をして、ずっと持続可能な援助方法も考え、実行されています。まさに「飢えている人に魚をあたえるのではなく、魚の取り方を教えよ」(アフリカのことわざ)。自立による、本当に意味での人が幸せになることもされています。

人は自分のためだけに頑張れないし、自分のことで一杯だとストレスが溜まるように感じます。人を助け誰かの役に立てる生き方に近づきたいなと思いました。

またこう感情移入出来たのは、たけたに ちほみさんの文章のお陰だと思います。大野篤志さんの生き方に感銘を受けました。

「わきだせ!いのちの水」(フレーベル館)、ぜひお読みになってください。

日本は水を飲むことが当たり前になっていて、飲むまでに多くの人が大切なお仕事をされていることを忘れがちですね。また水を綺麗な飲むことが出来ず、辛い環境に身を置いている人たちのことも。

ひとたび災害が起きたら、いつ自分も苦しい状況になるかわからないです。

水が飲めること家に住めること、新しい新年を迎えたことに感謝したいです。人と人が助け合える世の中になっていけるようにしたいです。

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