3月30日、31日と竹の塚劇団による「風のあの子 のこりは鬼よ」の講演が竹の塚地域学習センターにて行われました。
日々稽古を重ね、工夫に工夫をされている竹の塚劇団。多くの方に知っていただきたいし、他の都道府県でも真似していただけたらと思います。ご紹介したいです。
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昔話の桃太郎から、あなたに手紙が届くところから始まる。気が付くと舞台には、、桃太郎はいなくても、桃太郎を育てたおばあさん、猿、キジ、犬、赤頭巾ちゃんまでいる?! 昔話から現代風に飛躍しておりなす新しい物語。
昔話も色々な解釈があって、現代人が新たな視点で話を発展させていいと思う。(下地にしっかりした物語があってこそだけれども)
私が特に心動かされたところは、桃太郎と戦った鬼ヶ島の鬼たち(子孫)が、心穏やかにつつましく生活をしているところ。洗濯物を干しながら、歌を歌っている。鬼たちは仲良く楽しく鬼ヶ島生活を謳歌しているなんて、可愛らしい。
きびだんごに対しても特別な思いが。。それはそう、このきびだんごで桃太郎たちにコテンパンにやっつけられてしまったのだから。いくら力が出ようと、食べる気にならないかも。。
面白い話の他に、この劇の魅力は、山下芳子さんによるオリジナルソングでいっぱい。それも口ずさめる曲に仕上がっている。
「はひふへほほ~ あるかもしれない ほへひふはへ~ とんぼのまつげ」
とんぼのまつげ、たしかに あるかもしれない!「あるかもしれない、ないとはいえない。 だから探しに行くんだよ」
そうそう、断定はしないほうがいい。断定すると、発想が止まるから。。「あるかもしれない、ないとはいえない」って、可能性が広がる。 劇には、さらっと、意味深い歌が色々な場面ごとに現れてくるのである。 この素敵な歌詞たちが、劇中歌だけの活躍とは勿体無い。
「演劇を生活の一部に。表現する力を育てよう」と活動している竹の塚劇団。(出前メニューもしている。歌舞伎十八番「外郎うりの科白」詩を皆で遊ぶ内容。下記にご案内)子供から高齢者まで、元気な声を出している。
日本では、演劇がお金と時間のある人のものになっている ように感じるこのごろ。もちろんプロの素晴らしさはあり、一流と言われるものは力があるけれど。
でも生身の人間が、人前で頑張る姿にぐーと胸をつかまされる舞台もある。誰もが舞台に出る喜びがあっていいと思う。
人は、同じ人間が自分を解放している姿に美しさを感じるものなのかもしれない。全部を使っているように感じるから。。その美と、楽しさと、色々生まれてくる瞬間に居合わせると、観客の心は黙っていられないと思う。
この内容の高さ。しっかりした発声、うまい小道具の使い方(手紙を心の表現として)、ユニークな衣装、観客も舞台にあがる一体感など、、は、作、演出、指導をされている山下芳子さんのお力が大きい。
呼吸から発声、滑舌と丁寧で細かい山下さんの指導に、毎週ついていかれている団員さんたちの熱心さも。
こんなにも素晴らしいものを作り上げているのだから、多くの人に知っていただき、支援者も現れてくれること願う。多くの人に会場に足を運んでもらうため、公演も一日2回されて、料金もかなり下げている(子供は無料で、大人500円)
日本のあちらこちらに、真似する団体も増えてほしいなと思う。普通の人だからこそ、生活を豊かに。全ての人の営みであるアート、皆で楽しんで生活するために。。
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「出前メニュー」 ~元気な声をお届け!笑顔が生まれます。~
学校や高齢者施設に竹の塚劇団が訪問します。
1、歌舞伎十八番「外郎うりの科白」、、、呼吸、発声、滑舌を鍛え、体作り。大きな声に驚くかも。
2、詩で遊ぶ 、、、声だけでなく身体全体で遊ぶ。古典から現代まで。
3、ことば遊びを毎日の生活に!、、、 日本語の魅力に驚くかも。リズム、高揚、オノマトペ、気持ちが明るくなる。
4、見ているだけではつまらない、、、ワークショップ。パントマイムにお口の体操、早口言葉。
出前は、原則的に無料です。時期や内容により、交通費や経費をお願いすることもあるそうです。時期や対象に合わせて内容も変更されるそうです。
お問い合わせ 竹の塚地域センター 03-3850-3107
メールアドレス yamanarunarumi@yahoo.co.jp


メロンさん、ありがとう!出演者がメロンさんの紹介文を読んで喜んでます。こんなにステキに書いて頂けて嬉しい!って。
今度は22日の「ことばの力Vol.12」にお出で下さい。みんなで遊びましょう。一生懸命ね。
コメント、有難うございます。
とてもうれしいです!
22日ほかの用事と重なってしまい難しいのですが、なんて素敵な企画なんだと思っています。
駄菓子屋さんあり、工作タイムあり、撮影タイムも子供が喜びますよね。
「少年口伝隊」「11ぴきのねこ」、、ぜひお聞きしたく興味ある内容ばかりです。