災害で避難所へペットを連れて行ったとき「人命優先で、人だけ入れます」と言われたら? 一見真っ当に聞こえるかもしれませんが、「人だから助けます」とも言い換えられます。
地震で命が助かっても、動物だからという理由で、避難所のリーダーや指示判断で命が救われないのは、やりきれないでしょう。避難所である学校には、使用していない部屋がある場合もあるのに。。
全国の画家やイラストレーターたちが、災害での命の選別などで無念の死をとげた動物たちを飼い主の為に描いた「災害で消えた小さな命展」。この本は、その展示や災害のエピソードについて書かれています。
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生きているから、ペットもお腹がすいたり、寒かったりもします。でも避難所にペットフードが届いても「災害マニュアルにないから」と受けられなかったケースもあるそうです。
目の前の命を感じれば、マニュアルにあるかどうかはどうでもいいと感じますが。必死に生きようとするのは、動物も人間も同じでしょう。
心の脳を使いたいですね。 人とペットには、一緒にすごした沢山の日々があることでしょう。そのぬくもり、積み重ねられてきた時間、当事者にっては、かけがえのないものです。
人命優先という言葉を正しいと思えば、人はどこまでも冷たくなるなぁーと感じます。ペットが命を落としても仕方がない?盲目的になってしまうからでしょう。
生き物だから匂うし、動物アレルギーの人もいるかもしれません。でも「動物が苦手だから」と顔をしかめないでほしいです。自分の気持ち優先視点でなく、、著者のうささんのおっしゃる「ペット同室避難」を真剣に考えることと思います。そしてペットについてのマニュアルも作ってあげることと思います。
うささんは「命に上下なく、どの命も助けるではないか」と言われています。人だから助かるでなくて、人だこそ命あるものを全て助ける姿勢でいたいですね。
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本には、動物たちの絵がたくさんカラーで入っており、文章を読みながら眺めていると、じわじわと心に染み込んできます。ぜひ画集としてもお読みになってほしい本です。
「災害で消えた小さな命」 うさ著 毎日新聞出版 1600円(税別)
うささん、、 絵本作家、劇作家、演出家、災害で消えた小さな命展代表、災害時ペット捜索・救助「チームうーにゃん」代表、劇団SOl星の花代表
うささんのHP www.usa-peace.com