【エッセイ】髪の毛を切ろうとして

 母親になって、はや11年。子どもの髪が長くなれば、カットをしている(長女は前髪のみ)。

 子供が眩しい顔をしていれば、ハサミを持って前髪を切りたくなるが、逃げられることが多い。ON THE まゆげにならないよう、ナチュラル仕上げを心掛けているが、過去の失敗が大きいのだろう。

 前に書いたFBの投稿にこういうのがあった。

『次女は、後ろの髪の毛をくしゃくしゃにして起きてくる。
まさに雀の巣状態だ。

ブラシで、とかそうとすると、逃げる、逃げる。

私の手ぐしでさえ、、次女は「ママ、ブー!」と言いながら手を払いのけ、怖い顔で私を威嚇する

仕方ないので、いつも結わいてる。
後ろのくしゃくしゃがわからないように、隠してる。

朝は忙しく、また仕事前だし気分よくいたく、髪の毛ごときで、とやかく言いたくない。

次女は結わくヒモがビッコ(右がピンクで左がキラキラした赤)を持ってくる時もある。
けど、、
「まぁいいや。本人が言ってるんだから」
とそのまま使う。

私が結わいた後に、自らギュッときつくして、何だか上下の位置が違うときもあって「変だな」と思うときもある。
でも、朝の慌ただしさに、、
「まぁいいか」
と眺めて私は忘れてしまう。

けれど、、学校で書いたお母さんへの感謝の手紙を読んで少し恥ずかしかった(写真)。

次女は、毎日私が結わいていることに感謝の気持ちを述べていたのだ。

もうすこし可愛くしてあげよう。
今日はお風呂でリンスをしながら髪の毛をとかしてあげよう』

 

 久しぶりに読んで気がついたのだが、、「まぁいいか」と終わさせてしまう私の心の中に、洒落れっ気のなさをとても感じる。 そういえばこの後、「プリキュアになりたいから髪の毛切らないよ~」と本人は言っていたのに、くしゃくしゃ髪の毛を何とかしたくて、切ってしまった(ごめんねぇー)。

 保育の仕事を始めた頃「先生は男??」と保育園児から言われたことがあった。「髪の毛が短いとそう思われるのかぁー」と、新たなる価値観を発見!!世の中は、長い髪の毛って、女性ぽさの憧れなのかなぁ。

 しかし私が憧れるのは、生き抜く力とか武士道精神とか、けっこう骨っぽいこと。恋話も「幻想だよねぇ」と冷静すぎるし、興味がない。

 それに近い人であればあるほど、顔とか気にしないし、見てないみたい。夫の顔も「あれ、こんな顔をしていたっけ?」と驚くことがある。

 子供の髪の毛を切ろうとすると、子供たちが反射的に逃げるのは、私の技術プラス私の心の奥底にある洒落っ気のなさなのだろうなぁー。

 

2 Replies to “ 【エッセイ】髪の毛を切ろうとして”

    1. コメント有難うございます。
      親子の絆は有り難く、大切にしたいです。

      お忙しいのかもしれないですね。でも細谷さんの活動は、まわりの多くの方を喜ばせていらっしゃると思います。
      読み聞かせでの子供たちの笑顔、みごとな腕前の和菓子教室。素敵だなぁーといつも活動を拝見しております。
      私も身近な人を喜ばせる存在でありたいです。

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